「結局、どれを選べばいいのか分からない」——請求書処理「手入力」「汎用OCR」「AI仕訳OCR」を5つの視点で比較する
「結局、どれを選べばいいのか分からない」——請求書処理「手入力」「汎用OCR」「AI仕訳OCR」を5つの視点で比較する
以前、請求書OCRを導入したのに思ったほど楽にならなかった、という失敗パターンについてお話ししました。とはいえ、そもそも「どの方法を選ぶべきか」で悩んでいる方も少なくありません。実際、こんな声をよく聞きます。
「OCRって結局、何がどう違うんですか」 「うちの規模だと、どれくらいの仕組みが必要なんでしょうか」 「高いツールを導入して、結局使いこなせなかったらどうしよう」
請求書処理・仕訳入力の方法を整理すると、中小企業が実際に検討することが多いのは、大きく次の3つです。
- 手入力:請求書を見ながら、会計ソフトへ一件ずつ入力する
- 汎用OCR:文字は自動で読み取るが、仕訳(勘定科目・税区分)の判断は人が行う
- AI仕訳OCR:文字の読み取りに加え、仕訳・税区分の提案から会計ソフトへの連携までを自動化する
今回は、この3つを「導入のしやすさ」「月々の作業時間」「仕訳の正確さ」「インボイス制度への対応」「コスト」という5つの視点で比較してみます。
3つの方法を5つの視点で比較する
| 比較項目 | 手入力 | 汎用OCR | AI仕訳OCR |
|---|---|---|---|
| 導入のしやすさ | すぐに始められる | フォーマット調整が必要な場合がある | 試用期間で相性を確認できることが多い |
| 月々の作業時間 | 件数に比例して増える | 読み取り後の確認・仕訳作業が残る | 確認作業を含めて削減しやすい |
| 仕訳の正確さ | 担当者の経験に依存する | 文字は読めても仕訳の妥当性は別問題 | 勘定科目・税区分の候補まで提示されるものもある |
| インボイス制度への対応 | 登録番号の確認はすべて手作業 | 製品による差が大きい | 登録番号照合・税率混在の分解に対応するものもある |
| コスト | 追加コストはほぼゼロ(人件費は別) | 比較的安価な製品が多い | 機能が多い分、月額は上がりやすい傾向がある |
① 導入のしやすさで選ぶなら
今すぐ始められるのは手入力です。ただし件数が増えるほど、担当者一人に業務が集中しやすくなります。汎用OCRは自社の請求書フォーマットとの相性を試す必要があり、AI仕訳OCRは無料お試しで判断できる製品も増えています。
② 月々の作業時間を減らしたいなら
汎用OCRは「読み取り」は自動化できても、仕訳や税区分の判断は結局人の目が必要になるため、作業時間はそこまで減らない場合があります。作業時間そのものを削減したいなら、仕訳提案まで含めて自動化するAI仕訳OCRとの相性がよくなります。
③ 仕訳の正確さを重視するなら
手入力は担当者の経験に左右されます。汎用OCRは文字の読み取り精度は高くても、勘定科目や税区分の判断までは保証されません。仕訳の正確さそのものを重視するなら、勘定科目・税区分の候補提示まで対応しているかを確認しましょう。
④ インボイス制度への対応を重視するなら
適格請求書番号の照合や、税率(8%・10%)が混在する明細の仕訳分解にまで対応しているかどうかは、製品によって差が大きい部分です。手入力・汎用OCRでは基本的に人の確認が必要になるため、対応範囲を事前に確認しておくと安心です。
⑤ コストを最優先するなら
月々のコストだけを見ると、手入力や安価な汎用OCRが有利に見えることもあります。ただ、確認や仕訳のやり直しにかかる時間を「人件費」として考えると、件数が多い企業ほどAI仕訳OCRのほうが総合的なコストは下がるケースもあります。
中小企業はどう選ぶべきか
請求書の件数がまだ少なく、担当者に余裕がある場合は、手入力のままでも大きな問題にはなりにくいでしょう。件数が増えてきて「読み取りだけでも楽になれば」という段階であれば、汎用OCRから試すのも一つの選択です。一方で、確認や仕訳のやり直しに時間を取られている、インボイス制度対応まで含めて任せたい、という場合は、AI仕訳OCRを検討する価値があります。
Ledgerlyは、取引先・金額・日付の読み取りに加えて、勘定科目の候補提示、適格請求書番号の照合、税率ごとの自動仕訳分解、会計ソフトへの連携までをまとめて自動化しています。月200件までは無料でお試しいただけますので、自社の請求書でどこまで自動化できるか、実際に確認してみてください。
まとめ
請求書処理の方法に「絶対の正解」はなく、企業の規模や請求書の件数によって向き・不向きがあります。ただ、月々の作業時間や仕訳の正確さ、インボイス制度への対応まで含めて比較すると、件数が増えるほどAI仕訳OCRの効果が大きくなりやすい、という傾向は見えてきます。まずは無料お試しで、自社の請求書との相性を確認してみることをおすすめします。